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第13回北海道ユニバーサル上映映画祭in北斗

第13回北海道ユニバーサル上映映画祭in北斗
会期:2018年9月22日(土)
会場:北斗市総合文化センターかなで~る
上映映画タイトル「人生フルーツ」
(C)東海テレビ放送


タイムテープル
 9:40 開場
10:00 第1回目上映(91分)
12:30 第2回目上映(91分)
(第2回目上映には、ミュージックサインはつきません)
14:30 第3回目上映(91分)
16:01 終了予定

上映作品紹介
上映映画タイトル「人生フルーツ」

第91回キネマ旬報ベスト・テン 文化映画第1位
第32回高崎映画祭 ホリゾント賞
平成29年度文化庁映画賞 文化記録映画優秀賞

ナレーション 樹木希林(きき きりん)
監督 伏原健之(ふしはら けんし)

津端修一(つばた しゅういち)さん90歳、英子(ひでこ)さん87歳
風と雑木林と建築家夫婦の物語

風が吹けば、
枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、
土が肥える。
土が肥えれば、
果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。

ふたりのプロフィール

英子さん
1928年1月18日生まれ。愛知県半田市の老舗の造り酒屋で育つ。27歳で修一さんと結婚し、娘2人を育てる。畑、料理、編み物、機織りなど、手間ひまかけた手仕事が大好き。

修一さん
1925年1月3日生まれ。東京大学を卒業後、建築設計事務所を経て、日本住宅公団へ。数々の都市計画を手がける。広島大学教授などを歴任し、自由時間評論家として活動。

むかし、ある建築家が言いました。家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない。

愛知県春日井市高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。
それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実、妻・英子さんの手で美味しいごちそうにかわります。刺しゅうや編み物から機織りまで、なんでもこなす英子さん。ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。
長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。
そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。
 かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅多摩平団地などの都市計画に携わってきました。1960年代、風の通り道になる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめました-。あれから50年、ふたりは、コツコツ、ていねいに時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。

 本作は東海テレビドキュメンタリー劇場第10弾。ナレーションをつとめるのは女優・樹木希林
ふたりの来し方と暮らしから、この国がある時代に諦めてしまった本当の豊かさへの深い思索の旅が、ゆっくりとはじまります。